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小林よしのり
2022.4.14 12:44日々の出来事

魂の若さが未知の領域を目指す

昨日はスタッフと焼肉会議をした。
「ファクターM」の手法についてあれこれ話しあったが、
うちのスタッフはいつも悲観的な意見しか言わないし、
全体的に「やれる!大ヒットさせるぞー!」というような
盛り上がりにならない。
説明しても説明しても徒労感が残るから、やっぱり秘書
みなぼんの参加が必要だった。

わしは今まで常に楽観論をぶち上げるばっかりで突っ走
ってきたし、70歳まで生き残っていること自体が、楽観論
が正しかったと確信している。
楽観論が間違っていたら、とっくに潰れているはずじゃないか。

そもそも漫画家になると宣言した時から、家族親戚全員で、
悲観論の圧迫でやる気を削がれるところから出発したし、
大体わしのやることには「負のエネルギー」で取り巻かれる
ことが多い。

「悲観論」と「負のエネルギー」との戦いは、わしの宿命の
ようなものだ。
昨夜、今田美桜のドラマ「悪女(わる)」を見たが、主人公の
圧倒的な楽観性に感動した。

秘書みなぼんには、「来週、実践でCGを習得しつつ一本
完成させるぞ」と言っておいたが、みなぼん、何の躊躇もなく
やる気満々だ。
「わしと合作のつもりで一本仕上げるぞ」と言っても、怯まない
から、やっぱり秘書としてはベテランになってきたのに、若い!
魂が若いから、わしのやる気を「正のエネルギー」で担保
してくれる。

幸いこの仕事は、担当りか坊も編集長もやる気満々だから、
わしは全く新しいジャンルに跳び出していく気力が沸く。
まあ、見てるがいい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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